ハーフ妻と帰国子女夫のワンダーラスト日記

ブータン生活、デュアルキャリアカップル、遠距離恋愛、別居婚、アイデンティティ、言語など

「デュアルキャリア・カップル」の幸福論

 

デュアルキャリア・カップルとは

デュアルキャリア・カップル」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?この噛みそうに長い言葉を、私は最近知りました。きっかけはこちら。

 

義父が『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』を購読しており、「好きなの持っていっていいよ」と貸してくれたのです。積み上がった雑誌の中から気になる号をいくつかピックアップし、その中にこの号がありました。

 

テーマは「デュアルキャリア・カップルの幸福論」。

 

この雑誌でのデュアルキャリア・カップルの定義は以下の通りです。

 

夫婦ともに高学歴で、専門職か管理職というタフな仕事に就き、キャリア志向が強い夫婦のこと

 

うーむ、完全に当てはまる訳ではないけれど、人ごとではない。私たち夫婦は、どちらもずっとやりたかった仕事を得て、やりがいをもって働いているので、結構この定義に近いところがあります。2人とも修士卒なので、高学歴とも言えますし。

 

ちなみに雑誌で取り上げられている記事は、こちらで単体でも購入して読める模様(500~800円くらい)。

www.dhbr.net

 

デュアルキャリア・カップルの難しさ

デュアルキャリア・カップルが直面する困難と言えば、「家庭と仕事の両立」です。もちろんどんなカップルでも直面する困難ではありますが、デュアルキャリア・カップルの場合は、普通のカップルよりも夫婦ともに自分のキャリアを重要と考え、またすでに責任ある立場にあったりするので、相手に合わせてキャリアを中断するという選択肢があまり現実的ではありません。その結果、別居になったり、子どもをもつタイミングを見送ったり(もしくはあきらめたり)という事態に陥りやすいです。かくいう私たち夫婦も、今やっと妻である私の仕事の都合がついて、ブータンで一緒に住み始めましたが、ほんの少し前までは日本とブータンで別居でした。

 

雑誌の中の記事のひとつに、「配偶者選びがキャリア形成の成否を分ける」という少しセンセーショナルなタイトルの記事があります。これは女性にとって、です。ジェンダー不平等…。

 

しかし確かにこれには私も同意。うちの場合は結婚する前、何ならつき合う前から、私は自分のキャリアや夢の展望について夫に共有していましたし、「子どもの頃からこの夢があって、私の人生に後から入ってきたのはあなたなんだから、ちゃんと夢先輩をリスペクトしてよね」と言っていました、笑。これが言えるかどうかはそのカップルの関係性によりますが、うちの場合はこんな感じです。

 

デュアルキャリア・カップルの現実

上で「直面する困難」とか書きましたが、実際私自身は今のところ、何の困難も感じていません。うちはつき合っているときは遠距離恋愛、結婚してからも別居婚状態が長かったのですが、そこについてはさほど問題がありませんでした。大抵は3ヶ月に1回、どんなに会わないときでも半年に1回は会えていましたし、そもそも私自身遠距離恋愛向いているタイプだったんですね。この「遠距離恋愛に向いているタイプ」についてはまた別の記事で書こうと思います。

 

全然気にならない理由のもうひとつの理由としては、周囲にロールモデルが結構いるからということがあります。友人たちに「夫と別居している」と言ったり、「ブータンに住んでいる」と言ったりすると、みんな一様に「すごいね!」驚くのですが、私たち夫婦が働いている業界では、普通によくあることなので正直何が「すごい」のか、私自身はあまり理解していない感じがします…。むしろ「夫の転勤に伴って、今の仕事を辞めてついていく」みたい話を友人から聞いたときに、「すごいね!」と全く同じ反応をしてしまいます。

 

例えば、同じ業界で働いているオランダ人の友人は、「結婚生活7年だけど夫と住んだのは2年半だけ」と言ってました。しかし4歳の可愛い娘もいて、旦那さんとの関係も良好です(その時彼女は娘を連れてイギリス、旦那さんはオランダでした)。また別の友人は、本人はアフリカ、奥さんは中東で勤務しています。また別の知人は、奥さんが組織に勤めて、旦那さんがフレキシブルなコンサルタントとして働き、同じ国に住めるように工夫しています。

 

このように、「夫婦は一緒に住まなくてはだめになる」と言う訳でもありませんし、例えば一緒に住みたいのなら、どちらかがキャリアを諦めずとも契約形態や働き方を変えるといった工夫もできます。デュアルキャリア・カップルは専門職の場合も多いので、場所や契約形態と選ばずともその仕事を見つけることができたりします。もしくは、期限を決めてどちらかが専業主夫(婦)としてついていってもいいですよね。

 

デュアルキャリア・カップルの幸福とは

上記の通り、その夫婦によって無限に選択肢があります。デュアルキャリア・カップルが幸せに過ごすために共通して必要なことはただひとつ、「相手としっかりコミュニケーションをとること」です。まあ、これは別にデュアルキャリア・カップルに限ったことではないですよね。しかし「相手が(仕事や住むところを)合わせてくれる」という前提で物事が動かないデュアルキャリア・カップルの場合は特に、今の自分のキャリアの状況や、今後起こりそうなことについてパートナーと常にアップデートし合う必要があります。突然「アメリカに転勤になるからついてきて」とか言われたらぶち切れますよね。

 

それにやはり、普通の夫婦より別居する可能性が高いので、毎日こまめに連絡を取り合って、その日あったことなどについて話すことは結構大切です日々の小さなことを共有することで相手を近くに感じられますし、遠距離による心理的負担も軽減することができます。

 

私個人の感想になりますが、私は今の生活をとても気に入っています。夫と仕事やキャリアパスの話をするのも楽しいですし、自分や夫の仕事の都合で、色々な国に住めるのも自分にとても合っています。こうすれば良いという正解はないので、これからも常に夫と話し合いながら仕事と家庭、両方楽しみたいです。

 

別居婚や遠距離恋愛については、追々記事にしていきたいと思います!