ハーフ妻と帰国子女夫のワンダーラスト日記

ブータン生活、デュアルキャリアカップル、遠距離恋愛、別居婚、アイデンティティ、言語など

コロナ禍の海外渡航はかなりキツい【3週間の隔離生活編】

日本でもインドでも数々の試練を乗り越え、やっとブータンに着いた私ですが、もうひとつ、最後の関門が待ち受けています。そう、3週間のホテル隔離生活です。2週間ではなく3週間、しかも自宅ではなくホテル、というのは世界的に見ても厳しい政策を取っている国だと思います。まあこの厳しさのおかげで、ブータン国内の感染は抑えられているのでしょう。

 

 

ブータン到着

ブータンの空港に無事到着して、まず全身白い防護服を着た人たちに新しいマスクを渡され、消毒液で手を消毒し、さらに消毒液で靴裏も消毒します(消毒液が入ったパッドをふみふみ)。ちなみにマスクは飛行機に乗った時点でも、CAさんに渡されましたので、数時間での交換です。

 

空港内で、スーツケースを受け取ります。ちなみにスーツケースは消毒液がぶっかけられたとみえて、ビショビショの状態でご対面。まあアルコールなのですぐ乾きますが。

 

書類などの手続きを終えると、自分の行くホテルが書かれた紙を渡されるので、それに従ってバスに乗ります。バスといっても、壊れる手前なのを創意工夫でなんとか使ってますみたいなおんぼろバスです。全員乗ったら出発です。その時私と同じホテルに向ったのは、4人くらいの男性だけでした。その内外国人はおそらく私一人。

 

隔離ホテル

ホテルは、名前にリゾートがつくような、素敵なコテージ風の一部屋が独立したホテルでした。しかしブータンのリゾートなのでもちろん限界があり、シャワーはちょろちょろで、停電もしばしば起こるホテルでした。それでも部屋は広く、また部屋の前までは自由に出てもよかったので、外の新鮮な空気をすいながらゆっくりすることも出来ました。

 

ここで3週間過ごすのですが、食事は3食ホテルのスタッフが運んできてくれます。シーツなどのリネンや自分の服は洗濯はしてもらえないので、すべて手洗いです。ホテルスタッフとのやり取りは、TelegramというLINEのようなアプリをダウンロードし、そこで全て行います。「お湯が出ません」とか「今日はお昼要りません」とか、そういったゲスト側の連絡や、逆にホテル側からゲストへのお願い、連絡事項などです。ちなみにSIMカードが無料でもらえました。

 

部屋に入って直ぐ、前の宿泊者の切実さが伝わってくる、こんなものを発見。隔離開始日から終了日までを手書きのカレンダーにして、1日終わる毎に毎日印をつけていたようです。これが剥がされずに残っているあたり、ブータンのホテルの緩さが伺えます。

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隔離が終わる日を今か今かと待ちわびていたのですね…。と、顔も見たことのない前宿泊者に思いを馳せます。

 

食事

これならば3週間余裕かも、と思ったのですが、ひとつ問題がありました。それはやはり食事。ホテルに到着すると、設備の説明を受けるとともに、食事は「ベジかノンベジ」か、「ブータン料理でも大丈夫か」を確認されます。私はノンベジで、ブータン料理でも大丈夫と伝えました。

 

ここからは怒濤の食事コレクション。 

 

左上はブータン料理のド定番「ケワダツィ」。じゃがいもと唐辛子をチーズで煮たもの。クリーミーなのにぴり辛。そして写真では伝わりにくいですが、ご飯の量がものすごいです。

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こちらは朝食の例。すいとんみたいでおいしかったです。こちらもブータンの定番料理です。

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こちらも朝食。がっつりチャーハンですよ。

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右上はこれもブータンのど定番、ダルのスープ。

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たまにインド料理も出ます。これは朝食。

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見てお分かりいただけるように、基本おかずは似た調理法、味付けです。油と唐辛子多めです。また、ノンベジを選択したにも拘らず、お肉が出る日はかなり限られていて、ほとんど野菜中心でした。しかしそれがヘルシーかと言われるとまた違い、とにかく味付けが濃いのです。塩をたっぷり使っていて、この味の濃さにはさすがに辟易としました。また、最初の1週間は一生懸命消費していたご飯ですが、2週目からはさすがに胃が疲れて受け付けなくなってしまいました。そこでスタッフに、「これからは白ご飯なしで、おかずだけでいいです」と頼んだのですが、「分かりました」という返事とは裏腹に、結局最後まで出てきました。毎日残すのが忍びなかった…。

 

実は、言えばブータン料理以外をアラカルトで注文することもできたのですが、私は「注文の多くない客」なので、結局一度もアラカルトはリクエストせず、ひたすら出てくるブータン料理を食べ続けました。夫には「頼みなよ!」と何度も言われていたのですが、あるもので満足出来てしまうことは私の美徳の一つなのです☺️

 

そういえば事前に、アジアの別の国に駐在として戻った方から、「出てくる中華料理の油で肌が荒れた」と聞いていたので(その方のホテルは中華系だったんですね)、あらかじめビタミン剤を持参して飲んでいました。おかげで肌荒れはありませんでしたが、胃が荒れた感じはありました…。

 

検査

さて、3週間の隔離生活中、3度のコロナ検査がありました。1週間に1度というわけではなく、なぜか不定期で。検査をする医療関係者がホテルの庭に来て、ゲストが集められます。コロナ検査は鼻に綿棒を突っ込むやつと、指の先を針でプスっと刺されて血を採る2種類です。あの鼻に綿棒を入れる検査は、何度やっても尊厳を傷つけられたような気持ちになります…鼻水が止まらなくなるし、笑。

しかし義務なので淡々と指示に従って、検査をこなしていきました。

 

癒し

 3週間のホテル生活は不便で大変なことも多かったのですが、そんな中での癒しがこちら!

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わんちゃん!!

 

このホテルに限らず、ブータンは街中に野良犬が溢れています。ブータンは敬虔な仏教国なので、生き物を殺したりいじめたりしません。そのため野良犬たちは人に怯えることなくのんびり暮らしています。野良犬が多いのは東南アジアの国の多くであるあるだと思うのですが、例えば昔ベトナムで見た犬たちは人間に怯えている子も多くて、その国によって扱いが違うのかもと推測します。

 

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人にいじめられていないので、簡単に懐く!!かわいい!!

ご飯を少しあげたりします。

 

すると…扉をあけるとそこにいる!!

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この日も…

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昼も…

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夜も…

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すっかり友達になったのでした。換気のために扉を開けておくと勝手に入ってきて、靴下を持っていかれるなどもしました。

 

ちなみにご飯をあげるという行為は、ブータンの人が普通にやっていることなので(残飯をあげる)いいのかなと思っていたら、「犬にご飯はあげないでください」とメッセージが回ってきました…ごめんなさい(そこから止めました)。

 

とまあ、かわいい犬たちの力を借りながら、なんやかんやで3週間の隔離を乗り越え今に至ります。
 

最後に 

 3回に分けて「コロナ禍の海外渡航はかなりキツい」ことについて書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。コロナ禍に海外へ移動することが、いかに煩雑で大変なことなのか、少しでも伝わったでしょうか。

 

コロナ禍で海外渡航が制限される中、それでも海外に向う人というのは相当な事情だと思います。私もそうでしたが、実際に自分が体験してみて、「これは確かに、相当な事情でもない限りやめておいた方がいいな」と思いました。コロナ禍の今海外渡航しなくてはいけない皆さん、どうぞご武運を。書類はしっかり確認して、不備のないように。私と同じ轍は踏まないようにお気をつけ下さい。

 

早く海外旅行など、「軽い気持ち」で海外に行けた頃に戻って欲しいなと切に願っています。